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美ヶ原(長野)〜試練と癒しの美ヶ原①〜

美ヶ原 王ヶ頭(2034m)/ 長野県

 タイム:

 距 離:13.7km

 標高差:345m

 コース:山本小屋ー牛伏山ー山本小屋ー美しの塔ー(アルプスコース)ー王ヶ頭ホテルー王ヶ頭ー山本小屋



 

2021年11月22日〜24日 2泊3日 大爆風、晴れ


美ヶ原のことは

定期的に思い返しては

またあの世界に会いたくなる

どうしても会いたくなる


どうしてかなぁ

あまりに風が冷たく強くて、とても寒くて

指先から体の芯まで、冷え切ってしまって

これまでで1番過酷に思えた旅だったのに


でもやっぱり、痛くても辛くてもしんどくても

山を降りてしまえば、喜びが圧倒的に勝っている

いつもいつも

だから、山でしんどい思いはしているんだけど

それは食べ物を食べるように

口に入れて飲み込んでしまえば、消化されるみたい


うん、消化が1番しっくりくる

ただ消えてなくなるのとは少し違って

確かにあったんだけど、そのものの実態や実感が

自分の中に取り込まれて

そして自然になくなっていくの

山を歩いた幸せの実感は継続し続けるのに

不思議


でも美ヶ原はそういう体験と少し違う

(違うんかーい)

あの大大大爆風

経験したことのない寒さ

ゴーゴーバタバタ耳元で鳴り続ける風の音

丸々に着込んだウェアも三枚重ねた手袋も

端の方から冷たさがじわじわと染み込んで

冷たい氷の中に投げ出されるような感覚

悴んで痛む指先を動かしながら


じっとひとり、朝日を待った瞬間

凍てついた大地にあまねく光が届く瞬間


どこまでも透き通る青空の下

強風に煽られて倒れそうにもなりながら

美ヶ原を歩いた

一歩一歩が重くてしんどくて

遠くて遠くて

この世界はとても広いと思えた


あの冷たさの中にいたから

世界の美しさはより強烈に

私を突き抜けて

そして心に深く打ち付けられたように思う

あの景色もあの冷たさも

未だ消化されずに

心に冷凍保存されている


かくしてこの11月の終わり

百名山美ヶ原へ


冬支度でいざ

きっと寒いよ

Gore-Texハードシェル、

グローブ3種(ポリ、ゴア、シェル)

チェーンスパイク、

帽子2種(ニット、ファー耳付き)

インサレーションジャケット、ダウンパンツ



特急しなの

本当は、金峰山小屋を予約してて

でもこの年は雪が早くて、ゆるい方のルートの大弛峠の冬季閉鎖が早くなってしまった

この時期の瑞牆ルート(厳しい方)は

私には無理なので

仕方なく…?

美ヶ原へ行くことにしたわけなんだけど


行ってみたら

想像よりもずっとずっと寒くて

そして想像よりもずーっと大好きな場所だったよ


アクセス

京都→名古屋→松本(新幹線-特急しなの)(約3時間)

松本駅前から山本小屋さんの送迎バス

(14時のみ)で1時間

※路線バスは冬季休業中










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