星野道夫さんの言葉
top of page

星野道夫さんの言葉


深い森の中にいると川の流れをじっと見つめているような、

不思議な心の安定感を得られるのはなぜだろう。


ひと粒の雨が、川の流れとなり

やがて大海に注いでゆくように

わたしたちもまた、無窮の時の流れの中で

ひと粒の雨のような一生を生きているに過ぎない。


川の流れに綿々と繋がっていくその永遠性を

人間に取り戻させ、私たちの小さな自我を

なにかにゆだねさせてくれるのだ。

それは物語という言葉に置き換えても良い。


そして一見静止した森、

わたしたちの知らない時間のスケールの中で、

永遠性という物語を語りかけてくるのかもしれない。



-----------------


星野道夫さんの言葉が

この文章が完璧に完璧だと思った


誰かの言葉に心が動くのは

その世界が既に、わたしの中にあるからだと


感動してしまう時

わたしはわたしの感性の質をまた少し深く知るように思う


思い返して

これまで過ごしてきた時の中で

わたしに影響を与えたような、

深く心に刻まれるような

そんな言葉や文章がいくつかあったこと

少しずつ遡って、初めに大切にした文章は

ミヒャエル=エンデの「モモ」だった

作中に出てくる、ジジの語る世界や円形劇場、

嵐の中の海賊ごっこ

あの時、9歳のわたしが心の中にぼんやりと持っていた世界を

言語化してもらえたような

気持ちの良さと喜びがあったんだ


それからもわたしはわたしと過ごして

棟方志功、与謝野晶子、村上春樹、河井寛次郎、森鴎外

強烈に心打たれたいくつかの言葉たちは

今もはっきりとわたしの中に残ってる


何に感動して、何が好きで、何が嫌なのか

自分のことなのに

実は全くもってコントロールできない

何に惹かれるのか、

どうしようにも自分では選べない

選べないけど、感動も好きも自分自身の中からやってくる


だから、大好きなことは大切にしたい

何かを大好きな自分も大切にしたい


心動く言葉があるなら、自分の中にある世界を

それでもって自分に教えてあげたい


そんなわけで

仕事は忙しいけれど、毎日なんとか少しずつ

星野道夫さんの本を読み始めた

自分が見た世界を、感じた光を

心の光を、そのままに書き置く、そんな文章

アラスカの風が額や頬に降ってくるような気がする


ああ

こんな文章が書けるようになりたいなぁ









ランキングに参加しています

クリックで応援して頂けたら嬉しいです

\Please Click/


▽時系列▽

-- 過去日記 --

(随時追記)


▽山のいろいろギアのこと▽


bottom of page