愛宕山千日詣りと京都の夏
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愛宕山千日詣りと京都の夏

DAY⛰2023年7月31日〜8月1日


愛宕山(924m) / 京都府

 タイム:4時間26分 (休憩47分)

 登山開始:23: 25/ 下山:3:51

 距 離:8.9km

 標高差:896m

 コース:清滝登山口ー愛宕神社ー清滝登山口

 【交通手段】タクシー

  駐車場は常時満車のため、マイカーで行くとかなり手前から進入禁止になる

 

2023年7月31日(月) 晴れ


予定を詰めに詰め込んだ7月の最終日


4年ぶりの愛宕山千日詣りの通夜祭が行われた

愛宕山といえば火伏せの神愛宕信仰の総本山で

山頂にある愛宕神社の御神体は

愛宕山そのものなのである


山頂の神社でしか手に入れることができない

“火迺要慎”のお札は大変にご利益あらたかとされ

京都の料理屋さんの調理場には

必ずと言っていいほどこのお札が貼られている

一般家庭のお台どこでもお馴染みで

京都に住む人なら知らない人はないこのお札


先ほども書いたけど

“山頂の神社でしか手に入れることができない”

ので

みんなどうしてるかというと


みんな登っているのである

愛宕山に

お札は毎年新しくするのが良いとされるため

毎年登るのである


愛宕山では年に一度

「7月31日の夜間から8月1日にかけて、愛宕山を登り愛宕神社にお詣りする」

という行事がある

これを千日詣りと言って、この日の一晩の参拝で千日分のご利益があるとされている

そのため、京都中の人がこの日に愛宕山を登るのだ


みんなが毎年登る山ならば

誰でも登れる優しい山だと思われがちな愛宕山だけど

なかなかにきつい山だと思われる

序盤から急登が続いて、途中からは階段が続く

登りっぱなし、帰りはそれを下りっぱなし


わたしが初めて愛宕山を登ったのも

千日詣りだった

お祭り気分で参加したわたしは

登り初めて10分で帰りたくなっていた

息が苦しくて足は痛くて、一歩が重くて

どれだけ足を進めても、山頂には近づかなくて

すごくすごく遠く感じて

あとこれくらいで着くかなもう限界って何度も思ったけど

結局予測虚しく、思っていた10倍は長く歩かされたと思う

2度目に愛宕山を歩いた時もやはり辛くて辛くて、この時は4合目で撤退してしまう


そして時は流れて山登りを始めたわたしに

愛宕山は身近な山となった

今でも急登はきついけど、愛宕山が大好きだよ

愛宕山をしっかり歩けるなら、他の山も歩けるって思えるし

しんどい時はトレーニング不足だと思っている


そんな愛宕山の千日詣り通夜祭

コロナの影響で、千日詣りはやっていたけど

夜通し歩く通夜祭は中止が続いていたのが

今年完全復活


よし!行くぞー!!

とはならなかったんだけど(ならんのかい)


立山、四国、上高地と続いて(幸せだったなー)

疲れていたのもあるし、

愛宕山にはいつもお参りしてるし

千日詣りは人が多すぎるから・・・


でも当日の朝、お友達から連絡があり


毎年千日詣りしてるのに

今年は足を怪我して行けない

maruさん行くならお札をお願い


って。


じゃぁ行こうかなぁ


と単純なわたし

そんなわけで

大変前置きが長いけれども

行ってきました千日詣り


京都の夏の思い出も一緒に

わたしのひと夏はここにひと区切り


だって8月はずっと仕事なんだよ!!



京都の夏はとても暑い

特に今年は猛暑だった


でも昔から

盆地で湿度も高く暑い暑い京都には

少しでも涼を得ようという文化がある


京都の夏はとても暑いけど

いつもどこか涼やかなのだ



瑠璃光院の青もみじ

暑いから得られる涼もある


わたしは京都の夏が好き


下鴨神社では


夏の風物詩

“御手洗祭り”(みたらしまつり)


下鴨神社を流れる御手洗川に裸足の足をつけて

無病息災を願う足つけ神事


足型には名前を書いて御神水へ

祈願!足腰強健!


御神水をいただく


ふたば葵が爽やかやなぁ


高雄の川床


牛しゃぶー!

舞妓さんの祇園小唄と


日本一おいしい とらやの宇治抹茶氷


と、ここまで

府外から京都旅行に来ていた友人との3日間

夏の京都を豪遊中


シメの大好きな料理屋さん

(もちろん愛宕山のお札が貼ってある)


友人が帰る前夜

この日、7月31日


この後愛宕山かぁ…

行けるかなぁ…


なんてぼんやり考えてると

大将と愛宕山の話になった


大「僕は今年行けへんのですよ」

友「愛宕山てなに?」

私「千日詣り…火迺要慎…かくかくしかじか」


友「わたしもそのお札欲しい」

大「僕も」

私「あい分かりました」



(PM11:25)

そんなわけで

やはり行くしか無くなったので


こんな時間に登山口

しかし人は多い

人々が列を成して続々とこの鳥居に吸い込まれていく

 

今夜だけ山道に明かりが灯る

そしてこの日だけの掛け声があるんだけど


登る人は下る人に「おくだりやす〜」って言う

下る人は登る人に「お登りやす〜」って言う


これが結構良くて、元気をもらえるのだ

特に登り側は、声をかけてもらうと励みになって

がんばろーって思えたりする


(AM0:00)

ちょうど深夜0時!

え、32℃!?


それにしても

夜の山に堂々といられるのって特別


蒸し暑いけど

時折夜風が山道を吹き抜けて

汗に濡れた体に心地が良い


夜の山は一層山の香りが強い気がする

本来ならいてはいけない場所に

降り立って

さらに奥へ、黙々と足を進めてる


ひとり黙して歩くけど気分は高揚している

ドキドキ


(AM00:35)

登山口、五合目、山頂には

消防団さん待機していただいてる

仮眠をとってる方もいて


一晩中の勤務ありがとうございます


わぁー!!


夜景!


山からの夜景って不思議だな

見ているこの場所と

見えるあの場所の対比が凄すぎて


人が造った街があんなに輝いて瞬いて


絶対に手が届かないものを

自分が存在しない全く別の世界を

時代すら違うような遠い所からただ眺めてるみたい


(AM1:34)

黒門通過


参道にイン!

いよいよだ〜


(AM1:50)

愛宕神社!!

着いたー!


(AM1:55)

8月1日午前2時からは朝御饌祭(あけみさい)が執り行われる


ちょうど神事の直前に到着



(AM2:08)

とてつもなくごった返す

授与品売り場が少し空いたので


今のうちにお札をゲットするぞ!


「火迺要慎」札10枚と御朱印

無事に授かりました〜


(AM2:10)

儀式中で人が少ないうちに下山することにする


コーヒーや食事も持ってきてたけど

夜明け前にしんどくなりそうな気配が…


(AM3:04)

この時間になると

流石に登ってくる方は少ない


消防団さんも下山を始める

お疲れ様でした


(AM3:56)

下山ーー!!


下山口でコーヒーやかき氷が売ってるの

ありがたや


これでご利益千日分

2年半は持つんだけど笑

来年も歩くのだろうな


登山を始めてから

夜に山を歩くのは、一度ソロで朝駆けをして

かなり怖かったからもうやめよって

思った以来


みんないて怖くはなかったし

とってもワクワクして楽しかった

でも徹夜登山はもうやめよう

ちょっと、いやかなり

疲れたーーー!!

来年は夕駆け参拝とかどうかな


無事愛宕山千日詣り!

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