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初めての北アルプス〜立山室堂①〜

2022年4月20日〜21日


前置き

山に行き始めて1ヶ月ほど経ったころ

まるさんが登山に目覚めたと聞いて・・・

と、噂を聞きつけた友人が「アルプスビギナーを感動させる! 絶景ルート図鑑」なる雑誌をプレゼントしてくれた


その時のわたしは、標高924mの愛宕山に登頂できたことに心から喜んで、レイヤリングって何?

とか言ってて、縦走の意味もよくわかってなくて

でも山にいるとどうしても嬉しくて楽しくて幸せで

いつも、いつでも山に行きたくて行きたくて仕方のなかったのだけど、その時の私にとっての山は

京都の里山たちで、木立の中の風や鳥の声、足元で光る木漏れ日、里山の深い緑色の自然の中に一人きりで存在できることがとにかく幸せだった


それで、日本アルプスのことは、言葉は聞いたことあるけど、どこか遠い世界の

自分にはなんだか関係のないような、あまりピンとこないところで、

山は山でも自分が行ける山だとは思ってなかったんだ

友人に渡された絶景ルート図鑑を手にした時、その表紙(剱岳だった)を見ても


これは、ちょっと違うんよ・・・

よくわからないんよ・・・


とか思ってた

恐る恐る開いたものの、あまりの山々の雄大さに

現実離れしたその大きな景色に打ちのめされそうに感じて

それが怖くて

すぐに本は閉じてしまった


でもある時、すごくすごく好きな景色に出会った

SNS上の写真だったけど、雪深い山の奥深く、佇む神社

静かで厳かで聖なる場所で、行ったことがないのに

ずっと前から、初めからこの場所をすごく好きだったと感じた

ここに行きたいって強く思った


その写真の投稿者さんに

「ここは立山の神様ですよ」

って聞いて


「立山」


っていう場所がわたしの心に住み着いた

立山は神様がいるところだ

それから、立山が目に留まるたびにその美しさに、力強さに

言いようのない厳かさに惹かれて

きっといつか行くんだって思った初めてのアルプスの山だった


その後紆余曲折あり、行きたい山も増えて

行けると思った山も増えたのに

行きたいところに必ず行けるわけではない

行けると思っても行けなかったりする

山小屋の予約を5回程キャンセルして

足の怪我の調子もいよいよ悪く、なんかもうなんなのって

苦しかった時に行けたのが立山室堂平



夜のサンダーバードに乗って

ぐんぐん富山に近づいてる間も、なんだか現実身がなくて

この電車はどこに行くのか

本当にわたしをアルプスに近づけてくれるのか

そんなことを考えていた

京都を脱出する夕方


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