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山の花ってときめくよね

久しぶりに大きな本屋さんへ行って

ずっと欲しかった高山植物の本を手にとった


標高の高いところにしか咲かない花たちには

だいたい日本語の名前がついている

いけばなをしている私が、ふだん触れる花たちは半数は洋名で

なんだか花の名前としてしっくりこないと感じることが多い


それで、高山の花たちの名前を聞くと

ゴゼンタチバナとか

ハクサンイチゲとか

ミヤマカラクサとか

すごく綺麗な言葉だと思うのね

ひとつ、和歌を訊くような心地よさがあるなぁって


初めはそんな感じで、高山植物の名前を口にしたくて、興味を持って

実際にアルプスでその花たちの姿に出会った時は心が浮き立った

急な岩場の隙間や、森林限界を超えた吹き曝しの稜線上で、ささやかに、でも逞しく、太陽に向かって咲いて、風に揺れていて

朝日の中で光り輝いて

儚さと強さと美しさをただ体現するその姿がすごく羨ましかった

そして、あぁアルプスに来たんだなぁって思った

ミヤマキンバイ/ 白馬岳(7月)

今日買った本の中にあの時出会った花を見つけると、あの日の空や空気や

愛しい山が思い起こされてたまらない


これから会いたい花は、実物はきっとどんなにきれいだろうと思われてならない

会えた花の頁はタテ付箋、会いたい花はヨコ付箋

本のおかげで、名前がわからなかった花たちもほぼ調べがついた

そうだ、これまで山で出会った花のページをこのHPに特設しよう

と思い立った

まずは写真を整理中

誰に見せるのか?自分である

誰のためなのか?もちろん自分である

たまにそのページを開いて、山の花とその日みた景色に、その日いた世界に

心の中で出会いたいのだ


私は自分自身を満足させることばかりを考えている


最近、同い年の友人と食事をしながらいろいろなことを話したのだけれど

その友人は、茶道が好きで、日本が好きで、世界中の人と繋がりたくて

外国人ツアーガイドの資格を取得し、これからNYに語学留学するという

外国人だけでなく、日本の子どもたちにも、茶道の魅力を広げる活動をしていきたいという


友人はキラキラと輝いていて、自分の喜びを他者の喜びに繋げようという

その心意気に恐れ入った


つくづく私は、オタクなのだとその時に気がついてしまったのだ

この友人と私は似たもの同士として周りから見られているところがあったのだけど

年も同じ、生い立ちや環境も似ていて、常にやりたいことがあって

そこに対する謎の行動力があるタイプ人間


でも彼女は外に向かってエネルギーを発することができる人

私は自分の世界に向かって、内に内に、自分が満たされる世界をどこまでも作りたい

オタクである。

人と関わることは、嫌いではないけど積極的でもない。結局ひとりが好きなのだ。

大好きで大切な人や関わりはもちろんある中で、自分ひとりだけが座り込んでいる世界がある


他人ウケよりも、自分ウケのためだけに、どこまでも知りたくて、やってみたくて、努力できることがある

そうか私はオタクだなと思ったら

これまでの自分の生き方の行動原理がわかったように思えて、笑ってしまった


これはなんの話なの

山の花ってときめくよねっていう話


山の花のページ製作中▽

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