⛰左大文字山/ 京都府⛰231m
タイム: 3時間 (休憩1時間30分)
距 離:4.5km
標高差:249m
コース:
🌼常時携行品
ファーストエイドキット 着替え 充電器 ヘッドライト レインウェア
地図 コンパス ガスライター 十徳ナイフ 笛 ココヘリ発信機 財布
携帯トイレ ゴミ袋 ティッシュ ウエットティッシュ 手ぬぐい
持ち物🎒
水1L シングルバーナー 山フライパン コーヒーセット おやつ テーブル
パスタ(コンソメ、ベーコン、きのこ、オレガノ、ペペロンチーノソース)
2021年2月1日
京都には大文字山がふたつある。
毎年8月16日、京都五山送り火で「大」の字に火がつけられることは
京都の人間のみならず、全国的に有名かと思う。
大文字山がふたつあるということは、送り火の「大」の字も2種類点灯されていることは知られているのだろうか。
京都を象徴する景色やモチーフに掲げられ、みんなの頭に浮かぶ大文字。
みんなが堂々と「大文字」と呼ぶ大文字。
その大文字の中の大文字は、右大文字のことだ。
いや、右大文字なんて呼ぶ人は誰もいない。だってその大文字が大文字だから。
右大文字は京都の東側左京区(右なのに左京区とは更にややこしい)にある。今出川通りを車で東に向かって走っていると、河原町通りを超えた頃に堂々とした「大」の字が目の前に現れて、いつもちょっとした感動がある。
好きとか、山へ行くとか関係なく、その存在感に。
火がついていなくともはっきりと見ることのできる「大」の存在感。
やはり大文字といえばこの大文字だ。と思う。
対して、左大文字山は、京都市のやや北西に位置する。標高は右大文字の半分以下の231m、金閣寺の裏手に存在する小さなお山である。
送り火の日には、左京区大文字に次いで二番手に点灯され、規模は少しささやかながらも堂々と、きらきらと「大」を灯し、その日に西大路通りを北上するなれば
ずっと視界の先に光る大の字を見る事ができる。
送り火を見ると、あぁ夏が終わるなぁって思う。
ただ、送り火の日以外の日は、みんな左大文字のことは忘れている。
私もそうだった。
大文字がふたつあることすら忘れている。
うんうん大文字ね、え?左?左なんてあった?どこに?
そんな会話が聞こえてくる。気がする。
でも今のわたしは左大文字が好きだ。
大文字の中の大文字といえば、やっぱり左京区の右大文字だけど。
左大文字を、左大文字として好きなのだ。
やさしくて、静かで、十分に広い空と京都の街を見渡せるし、火床から望む比叡山の姿も美しくて。
小さな山だけど、わたしの秘密基地みたいなのだ。
ひとりで過ごしたくなったら左大文字に足が向く。
1時間ほど山歩きをすれば、火床にたどり着ける。道は少しわかりにくい。
だから集中して歩く。
火床では、ひとり本を読んだり、コーヒーしたりする。
山ご飯もする。あと比叡山を眺める。
この日は、初めて左大文字を歩いて、パスタランチして
カフェラテを飲みながら、大好きな本を読んだ。
”命をかけて 願った恋が 実ってもまだ生きている この恋のため“
(与謝野晶子 みだれ髪/俵万智訳)
さ、さ、刺さる。
山にいると、感性がいつもの何倍にもなる気がする
だから、余計に刺さる。私も恋している山に
命はかけられないけど(もちろんかけてはいけない)
山でパスタしてカフェラテと読書できるなら、カフェ行かなくていいやん〜笑
スタバいらんやん〜笑
って、思った日。この日のパスタはすごーく美味しかった。
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